柳行李

対馬丸犠牲者の松田賀直さん(34歳/天妃国民学校引率訓導)の遺品。柳や竹で編まれた箱型の入れ物で、当時の旅行カバン。対馬丸とともに出航した別の船に載っており、荷物を詰めた二つの柳行李が家族のもとへ戻ってきた。賀直さんは、真面目な人で、先に疎開する家族を見送りに行った時に母親が「このまま一緒に本土へ行こう」と賀直さんの手を握ったが、「私には子供たちがいるから」とその手を振り払った。賀直さんは対馬丸撃沈後、奄美大島(鹿児島県)へ漂着した。館内にて展示。

資料名 柳行李
年代
数量 1個
寸法(cm) 41×60×16.5
受入年度 2003年
受入方法 寄贈
提供者 許田千恵子